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2007年1月29日 (月)

Broken Butterflies

まえは 全身に怒りをまとい
この世の 目に見えるものすべてと闘う
重い外套 手ぶくろは片方だけ
そして 慎ましさのかけらもない

おまえは 庭に立ち
旨そうにブラックチェリーをほおばる
天からの恵みを平らげ
種を吐き出した

おまえは その怒りを
ナイフの鋭い刃にぬり込んで
私の皮膚を切り裂き 血は流れる
自らの保身に走った ピラトのように
おまえは 裏切り者の 盗人なのだ

とっさの言葉に詰まり
おまえは うそを白状して
その口が元となって 転げ落ちる
風のように 手負いの蝶の群れが通り過ぎた


傷ついた蝶たちが 休んでいる
その羽は ぷっつりと ふたつに折れていた
行く手には 確実に死が待っている
その色は 金色のように輝くブルー

けれども私は 流れ出る血から
逃れることができない
私を覆いつくす この血から

えさをやり 傷を手当てすれば
やがて蝶は癒え 自由になる

ルツのもっていたものを
おまえが もち合わせていたなら
しかし私は それを期待してはいない
慈悲 貞節 誠実
おまえが拒んだ 愛


いつか ただ許すことを学びなさい
おまえの その美しい眼をひらいて
かつてのキリストのように 血を流し
そして 傷ついた蝶に 思いを向けて


++++++++

 ※ピラト(Pilate)=キリスト処刑の際、尋問を行ったユダヤのローマ総督。
  判決に対して自らに責任がない印として、群衆の前で手を洗った。

 ※ルツ(Ruth)=旧約聖書に登場するモアブ人の女性。
  夫に先立たれた後も義母へ献身的に尽くし、やがて再婚。
  イスラエル王ダビデの祖先。

 "Broken Butterflies" written & performed by Lucinda Williams
 拙訳 薫子

++++++++

ニッポンではあまり有名でない米国のカントリー歌手の、静謐な曲です。
輸入版を買ってきては、気に入った歌を辞書を引きつつ勝手に訳してみる
なんてことを以前からひっそりやってました。
上達は…しないなー(>_<)
決して英語得意じゃないので、随所の意訳や訳し間違いは堪忍!

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コメント

おはよです~^^。

キリスト教って感じの詩ですね…。なんだか耳が痛いです^^;

自分に無いものに憧れるってやつでしょうか?
その国の宗教と相反するところに国民性があるような気が…☆

それにしてもこんなに長文を訳す薫子さんすごいよ~\(^o^)/

投稿: | 2007年1月29日 (月) 08時27分

おはようございまーす♫
そう、なんか耳が痛くなるような歌詞に惹かれる傾向があるんです。
…Mか? 叱られたいのか?

きっと英語ペラペラな人が読めば、あちこち誤訳だらけだろうと思います(^^) お粗末☆

投稿: 薫子 | 2007年2月 1日 (木) 06時27分

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